チラ裏89:特に意味はない

ぼーっとしてる時の感覚が好きだ

何かをふわっとした感覚で思考しているとき、目の前に広がる世界を見ているけど認識していない瞬間。

学校からの帰り道。何かを考えながら歩くと気付けば家に付いている。

どの道を通ってきたのか、誰かとすれ違ったか、信号は守ったのだろうか。

思い出そうとしてもそこはまるで空白。

しかし五体満足で家に帰宅できている。

どうやら事故らず帰ってきたらしい。

ただ記憶がない。頭の中の空想や思考だけがあって歩いた記憶すらない。

あの感覚がすきだ。

ぼーっとしてる瞬間が好きだ。

何も感じない。ただそこには自分の空想だけがあって現実は無い。

すべての悩み苦悩も存在しない。時間がまるで無限の様で。

 

しかしなかなかどうして難儀なことでその瞬間は意図せずやってくる。

自発的には入れない。

本当にふとした瞬間に気付けばそこに入っていて、考えなしに戻ってきてしまって後悔する。

一日中その感覚で居たい時もあるが、そう都合よくはいかないのが人生とでもいうのだろうか。

見える不幸も見えない不幸も、見える苦痛も見えない苦痛も全部無い。あの瞬間が一番だ。

絶望から遠いところが一番幸せなのは当然。

おわり

投稿者:

しがない戦車兵

しがない戦車兵

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