チラ裏105:スマートフォンの修理(電池交換)

表題の通りスマートフォンの電池を交換したので記録として記しておく。

1週間ほど前にふと気づくとスマートフォンの全面パネルが浮き上がっている事に気が付いた。軽く調べた感じ原因は電池パックの膨張だろうと思われた。

 

機種はXperia XZ1

2017年11月発売のモデルで結構古い。

ソースは不明だがリチウムイオン電池の耐用年数は凡そ2~3年程を想定しているらしいので、ほぼ6年経過している事を考えると電池が膨らんでしまうのはある程度仕方がない事だ。

しかし昨今のスマートフォン市場はバカみたいな値付けになっており、電話機に払う額を超えている。故に新規に買う気にはまったくならない。

ならば電池を交換してしまえば万事解決というわけだ。

さて、XZ1の電池交換動画や解説サイトは結構ある。だからここで手取り足取り説明する事はない。

だが、実際に作業する上で気になるけれどネットには情報の無い事柄がいくつかあるので、それをここに記したい。

まず、気になるけど情報が無いシリーズ1位は全面パネルの再接着用の両面テープについて。

どの動画やブログでも「最後にテープで接着しておわり」みたいなノリで終了するが、テープに関する情報は殆どない。

しかしテープの接着が弱いとパネルがまた浮いてくるだろうし、テープの厚さやオススメの幅等気になる事は多々ある。

もちろん謎の業者が売っているXZ1用のカット済みテープを使う選択肢もあるが、マジで出所が謎のテープでちゃんと固定されるのか疑問と不安が残る。

全部書くと長いので割愛するがテープに関する懸案事項は多々あり、実際に電池交換などの修理を行った人の情報が欲しい所だが、全然出てこないのである。

私の様な情報を求める人の為に私の使用した両面テープを紹介しておく。

商品名(私はアフィリエイトはやっていないので商品名のみ。気になる人はコピペすれば見つかるだろうと思う)

超強力3M両面テープ 極薄両面テープ 粘着テープ 携帯電話修理用 携帯電話LEDスクリーン修理用 タブレット修理 パソコン修理 スマホ修理 多用途 強力粘着3本(1mm/2mm/3mm幅)X50m (長さ)

見てわかる通りAmazonで売っていたものだ。内容物は要するに3Mの両面テープを1mm/2mm/3mm幅にカットしたものでセットになっていて他より安かったので購入した。

紙タイプの物ではなく、材質がアクリルとなっている物だ。

紙タイプでも良いかと思ったが、元の接着方法はこのアクリルタイプの両面テープと思われるので同じ方が良いだろうという話。

使った感想も書いておく

まず粘着力に問題はない。1mmは少し扱い辛いのでXZ1の修理なら2mmの使用をお勧めする。1mmは細すぎて難易度が上がる上に接着面積的に考えても2mmが良いだろう。

剥離ライナー(両面テープの貼る時に剥がすテープの事をこう呼ぶらしい)も比較的剥がしやすく、同時に意図せず剥がれたりもしないので流石は3Mといったところだろうか。

厚み等も問題ないと言える。商品に厚みの記載がないので詳しい厚みは不明だが、XZ1に元から付いていたテープと大差ないと思われる。

次に商品の性能ではなく、状態の話。

商品ページのレビューを見ると梱包に問題ありという報告が多数ある。

これは私も結構心配だったのだが、いざ届いてみると割と丁寧に梱包されていた。恐らくだが沢山の苦情が集まったので気を遣うようになったのだろうと思う。

 

次に紹介しておく事柄はヒートガン要るのかどうか問題。

結論から言うと有っても無くても大丈夫。ドライヤーで私はやったが特に不便はなかった。

ヒートガンを持っているなら使うべきだろうがわざわざ買う必要は無いと言える。

 

続いてよく言われるギターピック必要論に関して。

結論無くても良い。使わなくなったクレジットカードとポイントカードか何かがあればギターピックはなくても問題ない。

この時クレジットカードはできればそれなりの固さのあるもの。逆にポイントカードはペラッペラの物が良い(紙製はダメ)。

ペラペラのポイントカードを隙間に差し込んで行ってノリを切断する様に剥ぎ、強度のあるクレジットカードで隙間をこじ開けていく様なイメージでやればうまく行くと思う。

 

ドライバーは小さなネジを回せる様な、所謂「精密ドライバー」と呼ばれている物があれば特に難しい事はない。

用具に関してはこんな感じで割と家にあるものでどうとでもなる。少なくとも私は新たな道具の購入などは一切しなかった。

購入したのは交換の為の電池と両面テープのみだ。

買ったものに関しては以上。

次に分解の際の注意点を記しておく。

多くの動画やサイトがあるがどこも微妙に触れいていない点だけ書く。

全面パネルとLCD(モニター部)はくっ付いている。当然だが全面パネルを外す為にポイントカードなどを深く差し込み過ぎると全面パネルとLCDの間にまで入り込み剥離させ、問題を起こしかねないので注意。

全面パネル上部と下部にはそれぞれスピーカーがくっ付いている。これも上記同様にポイントカード等でゴリゴリ行き過ぎると無駄に引き剥がしてしまうので注意が必要。

特に上部スピーカーは接着を引き剥がす必要が全くなく、あとで接着に苦労するので気を付ける事。

下部スピーカーに関してはやり方が何通りかあるが、最終的に剥がさざるを得ないので後で元に戻す時の事を考えて丁寧にやる事をお勧めする。

全面パネルにはLCDが付いており当然LCDの配線が内部にある。両面テープを剥がす段階で無駄に奥までカード等を突っ込んで配線を傷付けない様に注意。

またLCDと基盤をつなぐケーブルや各種配線は付け外し可能なコネクターで繋がっている。動画などでは結構ガシガシつけたり外したりしているが乱暴にやるのは避けるべきだ。コネクターを外した後よく観察すれば分かるが、変に力を加えると内部のピンが変形する可能性がある。心配しすぎる必要は無いが丁寧に扱うのがお勧め。

順番が前後するが最初にドライヤーをあてる際には熱し過ぎない様に注意。これはまあ常識の範囲でやれば問題ないが熱し過ぎれば変形や故障に繋がりかねない。一度に全部熱するのではなく、両面テープを剥がしながら少しずつやるのが良いと思う。

カメラ部分についても少し書いておく。当たり前だが分解時にカメラモジュールをベタベタ触らない様に。レンズが汚れた状態で全面パネルを接着してしまったら拭くことはできず、常にインカメラが指紋で汚れた状態になってしまう。

同様に各種センサー類の所も触らない様にするのが良いと思う。

全体を通して言える事だが無理やりやらない事。力任せにやれば当然壊れる。スマートフォンを分解修理しようという人でそんなヤバい奴は居ないとは思うが一応。

電池の交換が終わったのち全面パネルの接着をするわけだが、両面テープを貼る前に古いテープを完全に除去、その他汚れを落とし無水エタノールや少量の水で濡らした綿棒等を用いて接着部を入念に掃除すること。

テープやシールなどを貼る際にろくに掃除もしないで貼る人が居るが後悔したくないら綺麗に掃除するべきだ。よく脱脂とかいうのを聞いたことないだろうか。さぼらず入念にやる事を強く勧める。

最後に接着した後の事で一つ。

出来れば接着した後、しばらくの間は何かしらの方法で剥がれない様に押さえておくと良い。

一見うまく付いた様に見えても後から浮いてくる事もある。しばらく固定する事で接着しやすくなる。

 

さて長くなったのでここで終わりにするが全体として慎重にやれば難しい事はなく、新しいスマートフォンを購入するよりずっと安く済むので、スマートフォンの電池関連でお悩みの方は一考の余地ありと思う。

 

以上終わり。