表題の通りPC故障について保証手続き等がひと段落したので記事にします。
これから記す一連の記事は
AMD Ryzen 7 9800X3D
ASRock b650e steel legend
この二つの製品を中心とした内容です。
予定では
第一章:今回の記事の執筆動機と全体で何を記すかの説明
第二章:PCの構成と購入の経緯、運用について
第三章:不具合の発生当時の対処その詳細
第四章:AMD RMA手続きについて
第五章:世界的に発生中の問題とメーカーの対応
第六章:(本記事)PCパーツ購入に際しての警告
全六章構成の予定です。
これ以降の章は必要になれば付け足すかもしれません。
複数章に分ける事で、一章当たりの文章量を減らして読みやすくしようと考えています。
PCパーツ購入に際しての警告
さて第一章を書いてからずいぶんと時間が経っていますが、その理由はASRockの何かしらのアクションを待っていたからです。
しかし、残念というか予想通りこれと言ったアナウンスは無いようです。BIOS 3.40を公開してこのまま静かに幕引きとするつもりの様です。
私の当たって欲しくない予想通りに、「自社の責任」という言葉は極限まで表に出さないで皆が忘れるのを待つ作戦というわけですね。
PCパーツ業界の悪しき伝統。
問題が起こったらまずは
「そんな事実は無いと否定」
「次にユーザーの責任にする」
「他のメーカーに責任転嫁」
「分が悪くなったら沈黙決め込んで無視」
「追及されたら人目につかないところで静かにミスを認めて以後は知らん顔」
大抵こういう変遷をたどるわけですがASRockは特に酷い。
これはひとえにASRock広報、特にASRock Japanの組織体制に問題があるのだろうとしか思えませんが、ユーザーを攻撃したり挑発したりと自らヘイトを高めに行く様には驚愕しました。
嘘をつくな!責任を取れ!と他人を恫喝したASRockは結局嘘つきだった訳ですが、責任を取るつもりは毛頭無い様子。
直近ではIntelも13,14世代CPUで時限爆弾を作り、ミスを認めるまでには大変な時間がかかった事は有名であり、今でこそ交換保証を実施しているが当初はユーザーに責任転嫁していた事は誰もが知る事実でしょう。
さてここで「PCパーツ購入に際しての警告」の本題に入っていきます。
近年では情報発信及び拡散方法の多様化により、企業の不祥事の隠蔽工作は失敗し事実が暴かれる事が多くなっている一方で、ことPCパーツに関してはその技術の一層の高度化に伴い安全マージンの不足に起因する製品不良が多くなりそれに伴い企業の隠蔽がより悪質になっている様に思います。
Intelの第13、14世代CPUの故障問題も、結局はカタログスペックを良く見せようと無理な性能引き上げを行おうとした結果もたらされた企業の設計ミスだったわけです。
今回私が実際に直面したASRockマザーとRyzen9000シリーズの問題においては未だ判然としないものの、その報告件数からして偶然や不運というレベルではない事が容易に分かります。
またAMDは公式にマザーボートのBiosに問題があったと発表した一方で、ASRock側は未だに公式の場での正式な発表を避けている点は不信感を抱かざるをえず、誠に遺憾であります。
こういったトラブル、特にCPUに関する個人では対処のできない故障が昨今増えています。
ひと昔前は「CPU故障」=「無理なオーバークロック」あるいは「不適切な扱い」と言ったユーザーによるミスが殆どだと考えられていました。
これは現在の企業側の嘘上等の責任転嫁体質を見ていると、昔から企業側に色々落ち度があったのではないかと邪推してしまいますが、少なくとも昔はCPUは普通に使っていれば簡単には壊れないという常識、通説がありました。
まとめると、ひと昔前の常識では「CPUは変な事をしなければ故障しない」と言われていたが、「現代は違う」と言うべきでしょう。
さて、我々ユーザーにできる事は何でしょうか。
残念ながらほとんどできる事はありません。通常の用途で使用して壊れる製品に個人ができる事など何もないのです。
しかし、最低限の防御策はあります。
それは
「国内正規品を買う」
「保証を重視する」
以上です
海外の通販を利用する敷居が下がった昨今、個人輸入でPCパーツを買う人も増えているわけですが、Ryzen9000シリーズCPUを初めとする高価な製品は「国内正規品」を買うべきだと強く強く強く推奨します。
企業側が安定性に欠陥を抱えた製品を製造販売してくる以上我々ユーザーができる事はこれしかありません。
所謂アスク税と揶揄される様に国内正規品は割高ですが、仮に並行輸入品や個人輸入をした場合、故障に際してCPUを自力で交換保証(RMA)を受ける際、国際運送の利用に2万円近い費用がかかったりします。
考えてみて下さい。国内通販で国内正規品が9万円の時、海外通販なら送料込みで7万円だったとします。
2万円も安ければ海外通販で買って個人輸入しようと多くの人が考えるはずです。
しかし、もし故障したならば海外企業と交換手続きの面倒で長いやり取りを自力ですべてやらなければなりません。
起こったトラブルの説明
適切なトラブルシューティング
国際貨物の利用方法
梱包発送
こういった非常に煩わしい作業を自力でやったうえ、場合によっては貨物の運賃で2万円近く払う事になるのです。
手間暇と航空運賃を合計すると、販売店サポートに連絡すれば殆どを代わりにやってくれる国内正規品の割高感は消えます。
もちろんトラブルが起こらなければただ2万円高いだけです。
しかし現状の企業の有様を見るに2万で安心と便利が得られるなら国内正規品を買うべきでしょう。
ある種の通説であった「CPUは簡単には壊れない」はもはや過去の話、これからは性能向上の為に犠牲となった安定性との闘いです。必要なのは保証体制であり、国内正規品を買うことがその近道です。
この記事を最後まで読んだ奇特な人の助けになったのなら幸いです。
以上