チラ裏117:PC故障の詳細と教訓(AMD CPUのRMA) 第六章(最終章)

表題の通りPC故障について保証手続き等がひと段落したので記事にします。

これから記す一連の記事は
AMD Ryzen 7 9800X3D
ASRock b650e steel legend
この二つの製品を中心とした内容です。

予定では
第一章:今回の記事の執筆動機と全体で何を記すかの説明
第二章:PCの構成と購入の経緯、運用について
第三章:不具合の発生当時の対処その詳細
第四章:AMD RMA手続きについて
第五章:世界的に発生中の問題とメーカーの対応
第六章:(本記事)PCパーツ購入に際しての警告
全六章構成の予定です。
これ以降の章は必要になれば付け足すかもしれません。
複数章に分ける事で、一章当たりの文章量を減らして読みやすくしようと考えています。


PCパーツ購入に際しての警告

さて第一章を書いてからずいぶんと時間が経っていますが、その理由はASRockの何かしらのアクションを待っていたからです。

しかし、残念というか予想通りこれと言ったアナウンスは無いようです。BIOS 3.40を公開してこのまま静かに幕引きとするつもりの様です。

私の当たって欲しくない予想通りに、「自社の責任」という言葉は極限まで表に出さないで皆が忘れるのを待つ作戦というわけですね。

PCパーツ業界の悪しき伝統。
問題が起こったらまずは

「そんな事実は無いと否定」
「次にユーザーの責任にする」
「他のメーカーに責任転嫁」
「分が悪くなったら沈黙決め込んで無視」
「追及されたら人目につかないところで静かにミスを認めて以後は知らん顔」

大抵こういう変遷をたどるわけですがASRockは特に酷い。

これはひとえにASRock広報、特にASRock Japanの組織体制に問題があるのだろうとしか思えませんが、ユーザーを攻撃したり挑発したりと自らヘイトを高めに行く様には驚愕しました。

嘘をつくな!責任を取れ!と他人を恫喝したASRockは結局嘘つきだった訳ですが、責任を取るつもりは毛頭無い様子。

直近ではIntelも13,14世代CPUで時限爆弾を作り、ミスを認めるまでには大変な時間がかかった事は有名であり、今でこそ交換保証を実施しているが当初はユーザーに責任転嫁していた事は誰もが知る事実でしょう。

さてここで「PCパーツ購入に際しての警告」の本題に入っていきます。

近年では情報発信及び拡散方法の多様化により、企業の不祥事の隠蔽工作は失敗し事実が暴かれる事が多くなっている一方で、ことPCパーツに関してはその技術の一層の高度化に伴い安全マージンの不足に起因する製品不良が多くなりそれに伴い企業の隠蔽がより悪質になっている様に思います。

Intelの第13、14世代CPUの故障問題も、結局はカタログスペックを良く見せようと無理な性能引き上げを行おうとした結果もたらされた企業の設計ミスだったわけです。

今回私が実際に直面したASRockマザーとRyzen9000シリーズの問題においては未だ判然としないものの、その報告件数からして偶然や不運というレベルではない事が容易に分かります。
またAMDは公式にマザーボートのBiosに問題があったと発表した一方で、ASRock側は未だに公式の場での正式な発表を避けている点は不信感を抱かざるをえず、誠に遺憾であります。

こういったトラブル、特にCPUに関する個人では対処のできない故障が昨今増えています。

ひと昔前は「CPU故障」=「無理なオーバークロック」あるいは「不適切な扱い」と言ったユーザーによるミスが殆どだと考えられていました。

これは現在の企業側の嘘上等の責任転嫁体質を見ていると、昔から企業側に色々落ち度があったのではないかと邪推してしまいますが、少なくとも昔はCPUは普通に使っていれば簡単には壊れないという常識、通説がありました。

まとめると、ひと昔前の常識では「CPUは変な事をしなければ故障しない」と言われていたが、「現代は違う」と言うべきでしょう。

さて、我々ユーザーにできる事は何でしょうか。

残念ながらほとんどできる事はありません。通常の用途で使用して壊れる製品に個人ができる事など何もないのです。

しかし、最低限の防御策はあります。

それは
「国内正規品を買う」
「保証を重視する」
以上です

海外の通販を利用する敷居が下がった昨今、個人輸入でPCパーツを買う人も増えているわけですが、Ryzen9000シリーズCPUを初めとする高価な製品は「国内正規品」を買うべきだと強く強く強く推奨します。

企業側が安定性に欠陥を抱えた製品を製造販売してくる以上我々ユーザーができる事はこれしかありません。

所謂アスク税と揶揄される様に国内正規品は割高ですが、仮に並行輸入品や個人輸入をした場合、故障に際してCPUを自力で交換保証(RMA)を受ける際、国際運送の利用に2万円近い費用がかかったりします。

考えてみて下さい。国内通販で国内正規品が9万円の時、海外通販なら送料込みで7万円だったとします。

2万円も安ければ海外通販で買って個人輸入しようと多くの人が考えるはずです。

しかし、もし故障したならば海外企業と交換手続きの面倒で長いやり取りを自力ですべてやらなければなりません。

起こったトラブルの説明
適切なトラブルシューティング
国際貨物の利用方法
梱包発送

こういった非常に煩わしい作業を自力でやったうえ、場合によっては貨物の運賃で2万円近く払う事になるのです。

手間暇と航空運賃を合計すると、販売店サポートに連絡すれば殆どを代わりにやってくれる国内正規品の割高感は消えます。

もちろんトラブルが起こらなければただ2万円高いだけです。

しかし現状の企業の有様を見るに2万で安心と便利が得られるなら国内正規品を買うべきでしょう。

ある種の通説であった「CPUは簡単には壊れない」はもはや過去の話、これからは性能向上の為に犠牲となった安定性との闘いです。必要なのは保証体制であり、国内正規品を買うことがその近道です。

この記事を最後まで読んだ奇特な人の助けになったのなら幸いです。

 

以上

チラ裏116:PC故障の詳細と教訓(AMD CPUのRMA) 第五章

表題の通りPC故障について保証手続き等がひと段落したので記事にします。

これから記す一連の記事は
AMD Ryzen 7 9800X3D
ASRock b650e steel legend
この二つの製品を中心とした内容です。

予定では
第一章:今回の記事の執筆動機と全体で何を記すかの説明
第二章:PCの構成と購入の経緯、運用について
第三章:不具合の発生当時の対処その詳細
第四章:AMD RMA手続きについて
第五章:(本記事)世界的に発生中の問題とメーカーの対応
第六章:PCパーツ購入に際しての警告
全六章構成の予定です。
これ以降の章は必要になれば付け足すかもしれません。
複数章に分ける事で、一章当たりの文章量を減らして読みやすくしようと考えています。


世界的に発生中の問題とメーカーの対応

さて、PCに関心のある人なら皆さんご存じの通り、ASRockマザーとAMD Ryzen 9000シリーズの問題についてのお話です。

私に起こった故障そのものの話や、RMA自体の話は前章までに終わっています。この先はさらに興味のある方向けです。正直読む必要無しの駄文

事の経緯をつらつらと書いても良いのですが、ASRockととあるサイトのやり取りがASRockの企業としての姿勢の是非を問うに重要なものなので当該サイトのURLと内容を転載しながら話を進めます。

まず始まりから時系列順に参考URLを並べます
1、Ryzen 7 9800X3Dが突然壊れるとの報告が多数。少なくとも40件以上。主にASRockマザーボード環境で発生 [Update 1: ASRockのポストを追記]

2、ASRock、Ryzen 7 9800X3D環境でPCが起動しなくなる不具合についてアナウンス。改善する3.20ベータBIOSを公開。疑問点は残る [Update 2: CPUが実際に壊れる件について追記]

3、ASRockマザーボード環境でRyzen 9000シリーズが故障する原因が報じられる。透明性のあるプレスリリースの公開が望まれる [Update 1]

4、ASRock、CPUが壊れるのは自社の責任と認める。ASRockマザーボード環境でRyzen 9000シリーズが故障する件 [Update 2: ASRock Japanが知りうる現時点での詳細を加筆]

ご存じの方も多い『ニッチなPCゲーマーの環境構築Z』様の記事にASRockの公式Xアカウントが反応を示し一連のやり取りが行われます。

故障問題の詳細は『ニッチなPCゲーマーの環境構築Z』様の記事を参照頂きたい。私が書くよりずっとまとまりが良く、読みやすく正確です。

先に述べたように私が注目、問題視して居るのはASRock公式の発言と姿勢でありそれについて論じたいと思います。

ざっくり経緯をまとめれるならば

ASRockマザーを原因としてRyzen 9000シリーズCPUが壊れる!と話題になる

『ニッチなPCゲーマーの環境構築Z』様が記事を書く

ASRock japan公式Xが悪質なデマと反応

『ニッチなPCゲーマーの環境構築Z』様が質問を行いQ&Aを作成

その後実際にCPUが故障する問題が確認される

ASRock japan公式X曰く、メモリ相性とは別件

ASRock自社製品の問題と非公式に認めた情報が出るが公式発表はうやむや

海外YouTuberの突撃取材により自社製品の問題と認めるがプレスリリースは無し

抜けがあるかもしれませんが、大体一連の流れはこんな感じです。

 

Q&Aは非常に興味深いものでした。

『ニッチなPCゲーマーの環境構築Z』様記事より画像として転載

さて、私が注目したい点はASRock japan公式発言の

・「安定動作しているのにも関わらずBIOS更新した為。(BIOS更新しない限り発生しない)」

・「一部の古いDDR5と極一部のX3DのメモコンとAgesaの影響」

・「破損と誤情報を拡散した責任の所在も明確にしてほしいです。」

・「とても大切な事なので3回書きますが、安定して動作している場合BIOSを更新しない。安定して動作している場合BIOSを更新しない。安定して動作している場合BIOSを更新しない。」

この時点でASRock公式の姿勢は明確です。
・ASRock製品に問題はない
・BIOS更新するな
・メモリかCPUのせい
・破損は誤情報
特にBIOS更新に関しては三回連続で書くなどかなり挑発的です。

全体としては「俺は悪くない」「悪いのはお前ら」「馬鹿が勝手にBIOS弄るな」っていう態度にしか見えません。
これ企業の公式アカウントですよ?こんな挑発してくる事あります?

この他X(ツイッター)上で様々なユーザーの投稿に対して返信する形式で「メモリのせい」「CPU取付ミス」「OCのせい」「CPUの問題」とさんざん他責を繰り返していました。

更には個人ユーザーとのX上でのやりとりで「悪質なデマには訴訟も検討している」や「マザーボード起因で物理的な問題は世界中で0件です。起こっていません。」と発言しています。

確かに、デマにはそういう対応も必要でしょう。しかし公式プレスを出さず、公式X上でも告知せず、一般ユーザーの投稿に返信する際にだけこう言った発言を繰り返しているのは一体なんなのでしょうか?

そもそも憶測(ASRock公式曰く悪質なデマ)が拡散される理由は
1,実際にPCが動かなくなった人が多数いる
2,ASRockマザーボードユーザーを中心に発生している
3,CPUが実際に壊れているという情報多数
4,ASRock公式からプレスが無い

これが原因です。デマだ訴訟だ騒ぐ前に公式プレスを出して、見解を示せば良いだけです。

そして現在2025/08/29、ASRockは公式サイトにて最新BIOSへのアップデートを推奨するというプレスを出しました。参考URL
これの前にもURLこういうのも出しましたが何れも「なぜ起こったのか」が不明です。ただただBIOS更新しろというだけ。

今回の件の結論はASRockマザーのBIOS設定に問題があった。だから修正した最新BIOSに更新してくれって話になったと認識しているが、じゃあ最初の
「安定動作しているのにも関わらずBIOS更新した為。(BIOS更新しない限り発生しない)」
「とても大切な事なので3回書きますが、安定して動作している場合BIOSを更新しない。安定して動作している場合BIOSを更新しない。安定して動作している場合BIOSを更新しない。」
これは何だったのか?これこそユーザーからすれば悪質なデマだ。BIOSを更新したら壊れると言われたから更新しないで居たら、今度は更新しないと壊れるから更新しろとは?

私は最初のASRock japan公式発言を真に受けてBIOSは更新しないで居た、結果CPUは破損した。

悪質極まりない。

因みにAMDから公式にマザーボード側の問題であると発表が出ている→参考URL

一方のASRockは「BIOSアプデ推奨します~」で終わり。は?

「弊社製品BIOSに問題がありCPUを損傷させる恐れがあるのでBIOSのアップデートをお願いします」じゃないの?

要するにまだ自社製品のせいだと公式に認めたくないのだ。非公式の場でお偉いさんが自社製品に原因があると発言しても尚、公式プレスを渋っている。

ASRock japan公式Xに至ってはYouTube配信で説明しました~とか明らかにふざけた態度。多くの人が見るXでは出さずYouTubeチャンネルの配信で発言したから良いでしょって?

ASRockって個人事業主か何かなんですか?同人イベントとかで売ってるガレージキットみたいなものなんです?

今やマザーボードシェア上位に居る企業の広報がコレ?

知らぬ存ぜぬで通せると考えているのだろうか。

問題が騒がれ始めたのは去年だ。もう今年も9月になろうとしている。

マザーボード起因でCPUが破壊されるなんていうとんでもない事態に際して、公式の事件の詳細と対応を含むプレスリリースが半年以上経った今でも出ていないのは異常だ。

もし仮にASRockの落ち度だけでは無いというのなら、その可能性も含めていい加減公式見解を正式に示すべき。YouTube配信ではなく文章で公式に出すべきだ。

結局公式見解があやふやで、ユーザーの不安を解消しようという姿勢が見られない限り疑念は止まらない。

改めてASRockの広報の姿勢を糾弾したいし、今後ASRock製品を買うことは避けようと思う。

私怨が滲み出てみっともない文章しか書けないので五章はここまで。

 

第六章につづく

チラ裏115:PC故障の詳細と教訓(AMD CPUのRMA) 第四章

表題の通りPC故障について保証手続き等がひと段落したので記事にします。

これから記す一連の記事は
AMD Ryzen 7 9800X3D
ASRock b650e steel legend
この二つの製品を中心とした内容です。

予定では
第一章:今回の記事の執筆動機と全体で何を記すかの説明
第二章:PCの構成と購入の経緯、運用について
第三章:不具合の発生当時の対処その詳細
第四章:(本記事)AMD RMA手続きについて
第五章:世界的に発生中の問題とメーカーの対応
第六章:PCパーツ購入に際しての警告
全六章構成の予定です。
これ以降の章は必要になれば付け足すかもしれません。
複数章に分ける事で、一章当たりの文章量を減らして読みやすくしようと考えています。


この章ではAMD RMA申請に関する事柄を書きます。

因みにそもそもの話として、
日本国内の販売店から「国内正規流通品」新品で購入した場合には通常は自力でRMA申請をする必要ありません

どういう事かと言うと、国内正規品を購入した場合には販売店及び国内代理店と日本AMDがRMAに関する手続きを行ってくれる為、個人でAMD本体と直接やり取りする必要はありません。

国内正規品のCPUに関して故障の可能性がある場合は販売店に相談すれば後は勝手に色々やって保証に沿った対応をしてくれます。

今回の私の様に海外から個人輸入した場合や、国内で買ったとしても並行輸入品を購入した場合販売店や代理店のサポートは受けられない事が基本なので、自分でAMDとやり取りする必要があります。

上記の事を理解したうえで読み進めてください。

まずAMDのRMA申請全体の流れを先に記します。
1、AMDサポートに連絡し故障状況説明
2、サポートから直接AMDにRMA申請をするか購入店等を通して保証申請をする様に指示がある
3、RMA申請ページから申請
4、AMDにより申請が許可
5、故障品の送付先の情報と必要事項が指示される
6、AMDに送る
7、AMDが受け取った故障品を検査する
8、AMDによる検査で故障が認められ交換品を用意すると連絡がくる
9、交換品が手元に届く

大体こんな流れ。

順に詳細を書きます

 

1、AMDサポートに連絡し故障状況説明

事前の準備として、CPUの故障が明らかと言えるだけの検証を行ってください。
マザーボードやメモリ、電源などの他の要素が正常である事の検証を行わないとAMD側にRMA申請を受理してもらえない可能性があります。

自力での検証が難しい場合はBTOメーカーの実店舗などで有料の検査を受けるのも手段の一つです。

サポートからは故障の症状について聞かれると思います。また初歩的なトラブルシューティングを行うように指示される場合もあります。

理想形としては、各種検査を済ませてCPUの故障である事を証明できる要素をできる限り用意しておくのが良いです。
例えば別のマザーボードやメモリを新規に用意して、新しい環境でもCPUが正常に動作しない事を確認してください。

自力で行ったトラブルシューティングの詳細をまとめた文章を先に用意しておき、適宜サポートに伝えてください。

当然ですがOC(オーバークロック)や不適切な取り扱いによって生じた故障は基本的には保証規定の対象外となります。
各自AMDの保証規定を確認してください。参考URL

 

2、サポートから直接AMDにRMA申請をするか購入店等を通して保証申請をする様に指示がある

こちらの用意した検証結果が十分根拠と説得力があるとAMDサポートに認められるとこのステップに進むと思います。

この段階で購入店等のサポートが受けられる場合はそちらで保証を受けろと言われますが、個人輸入や並行輸入品を購入した人はRMA申請に進んでください。

 

3、RMA申請ページから申請

RMA申請ページは参考URLの最下部にあるAMD保証サービスのリンクをクリックすれば辿り着けます。

このままRMA申請に進むにはAMDアカウントの作成が必要になります。

アカウント作成に際して難しい事は特にはありませんが、海外式の住所入力に多少手間取るかもしれません。
海外住所変換などを主とするサイトが調べれば出てくるので適宜入力してください。

当然ですが氏名住所等は正直且つ正確に書きましょう。嘘を書く意味は無いです。
間違えても後である程度修正できます。

アカウント作成後、ログインしてRMA申請を行います。

赤枠の「新しいクレームを作成します」からRMA申請をしてください。

申請する時に
・使用しているマザーボードの型番とBiosバージョン
・CPUのPart番号とシリアル番号
・CPU本体を撮影した写真(シリアル番号が見える様に撮影すること)
・新品購入を証明できるもの(通販の場合は購入証明をPDFで発行している事が多いのでそれを用意)
これ等が必須ですので予め確認しておいてください。

私はこれに加えてCPUのパッケージ箱の正面裏面、シリアル番号などが記載された箱シールのアップ写真、CPU本体の表面裏面、これ等すべての鮮明な写真を撮って添付しました。

購入証明に関して注意。購入完了メールのスクリーンショット等では受け付けてもらえません。通販サイトから直接PDFファイルを取得してください。無い場合はサポートに相談してください。

私はCPUをNewEggで購入しましたが、NewEggサイトにて購入履歴からPDFを取得できました。

上記必須内容は当然として、故障内容の詳細についてもできる限り細かく記述する様にしてください。
ここが雑だと申請が思うように進まない可能性が高いです。また、相手に伝わる様に文章には気を付ける必要もあるかと思います。

私は当初Deeplを使用して作成した英語翻訳文章と日本語文章を両方送りましたが、通常サポートもRMA申請時のメールやり取りも日本語で行う事ができました。
しかし日本語ネイティブであるとは考え辛く、おそらくAMD側は翻訳ソフトを通している可能性が高い為、英語が堪能な人は英文で送るのが誤解が少なくスムーズだと思います。

日本語で送る際には一文一文を短くする事や、適宜句読点を入れたり、使用する用語が正しく翻訳される様に曖昧な表現やスラングは避けましょう。
他にも余計な枕詞の様なものを付けると上手く翻訳されない可能性を考慮しましょう。

色々書きましたが私の様な話の長い人間でもやり取りできたのでAMD側の日本語のサポート力はなかなかのものです。

全て記入が終わったら最後のページで申請を完了してください。

 

4、AMDにより申請が許可

RMA申請からしばらく後に申請許可の通知がくると思います。場合によって所要時間は変わると思います。又、申請内容に不足があればメールで指摘されると思います。

ここで重要なのはRMA申請が受付されただけであり、交換保証が確定したわけではない事に注意してください。
「保証を使って交換したいという申し出を理解したよ」ってだけの話です。

必要があればAMDに対して更なる検証結果等の追加情報を送る事が可能です。ここの期間は待つしかないので気長にどうぞ。

 

5、故障品の送付先の情報と必要事項が指示される

AMDがRMA申請を精査し、保証規定の対象である事を認めるとRMA申請ページの「保証請求の履歴と状況」の承認状況のステータスが「承認済み」に変わり、承認メールが来ます。

「交換保証申請を認めたから故障品送ってくれたら検査するよ」ってフェーズ

この承認を通知するメールに交換品の送付先の住所等が記載されています。
この住所に対して自分で国際運送を使ってCPUを送る必要があります。

費用に関しては基本的に行きの分は自己負担です。返りはAMDが払ってくれます。

運送会社はDHLかFedexを利用する事をAMDから勧められます。余程の理由がない限りこの二社から選びましょう。その方がスムーズです。

厳密に言えば、関税などが発生した際の対応が面倒になる可能性が高いです。DHLとFedexであればAMDと何らかの連携を行っているとの事で問題を回避しやすいです。

また重要な事ですが、ここまで来ても交換保証が確定したわけではありません。検査して故障が認められた時初めて交換が決まります。

当然ですが航空運賃を払って向こうに送っても、故障が認められなかった場合はそのまま交換されずに返送されます。
この場合は行きの運賃まるまる損です。

 

6、AMDに送る

私はFedexを利用しました。運賃は55%OFFの特典付でも8000円ちょっとと高額です。

航空便である以上、荷物の占有容積に応じて値段がどんどん上がるので梱包に使う段ボール箱の選定には気を付けてください。

何も考えないでよくありがちなサイズで送ると2万円近くかかります。運賃のシミュレーションツールが各社あるので事前に確認してください。

箱が大きいと高いですが小さければ良いとは限りません。輸送時に破損しない様にある程度の余裕を持たせてください。段ボール箱内部に入れる緩衝材も十分用意してください。この辺りは自己責任です。よく考えましょう。

また国際運送ですので税関に備えた書類の作成が必要になります。
FedexにはWeb上で必要書類をすべて作成できるサービスがあるのでこれを利用しました。

ただ、国際運送を頼むのが初めての人は苦戦するかもしれません。少なくとも私は結構時間がかかりました。税関の為のコマーシャルインボイス等は普段目にするものではないのでHSコードなど困惑する場面がいくつかあります。
逆に慣れている人ならサクッと作成完了すると思います。

例を示せればよかったのですが個人情報が多く含まれているので画像等は貼れません。

誤訳による謎も定期的にあったのも大変でした。Fedexの日本語サイトの最適化に期待します。

どうしても分からなければFedexのカスタマーサービスに電話すれば大体なんでも答えてくれます。

入力がすべて終わり集荷の依頼も合わせて完了したらFedexからメールが送られてきます。
メールにはPDFでWebにて作成した配送用ラベルとコマーシャルインボイスが添付されています。

荷物の集荷が来る前にCPUが入ったパッケージを段ボールに詰めて梱包しておきましょう。
AMDからのRMA申請承認自動送信メールに「本メールを印刷して段ボールに入れておけ」的な指示があったので指示通りにしました。

さらに上の2種のPDFを印刷しておく必要があります。この時コマーシャルインボイスは3枚印刷する必要があるそうです。(配送用ラベルのPDFは2ページあるので印刷したら2枚になります)

実際のところ良くわかりませんでしたが、私はネット上の情報に従って配送用ラベル2枚とコマーシャルインボイス3枚印刷して荷物につけました。

荷物に書類を添付する際にはFedexの場合は業者の人から専用ビニール袋を無料で貰えるので利用しましょう。

またAMDからの指示には(*この RMA 番号○○○○○○○○○○をパッケージの外側と送り状番号の横に明確に記入してください)とあります。

正直この辺りのAMDの指示は不明瞭でよくわかりません。明確に記入しろとしながらも記入位置や方法についてはざっくり適当指示です。

私はAMDの住所とRMA番号大きく印刷した紙を段ボール箱側面に張り付けて対応しました。

コマーシャルインボイスには署名も必要とネット情報にはあり、一番下の欄にローマ字で署名しました。当然3枚とも書きました

印刷する枚数にしても署名にしても、Fedexからの指定や指示も特になく困惑の連続でした。

すべて完了したら集荷に来た業者の人に引き渡して完了です。

 

7、AMDが受け取った故障品を検査する

無事に海を超え税関を超えてAMDに荷物が届くとAMDが検査を開始します。

私は金曜の昼前11時頃にAMDに届けたとFedexから通知がありましたがAMDのサポートページのステータスが変わったのは翌週の月曜日でした。

検査が始まれば完了まで結構早いです。

私は荷物の受領通知と検査通過通知が同時でした。

因みにこの時「検査を合格した」とあります。若干この字面だと故障してなかった感もありますが、「本当に故障してるかどうか調べたらちゃんと故障してた」という意味です。

 

8、AMDによる検査で故障が認められ交換品を用意すると連絡がくる

検査通過後から交換品の発送には少し時間がかかります。

特に9800X3Dの様に人気の高いCPUの場合や既に生産数が少なくなっている旧製品の場合は待ち時間が長くなると思われます。

交換品が用意出来次第、AMDから発送されます。
既に書いた通り交換品の輸送費はAMD負担です。

 

9、交換品が手元に届く

AMDが発送してくれれば後は本当に待っているだけです。

私の場合はAMDから交換品出荷のお知らせのメールが届いてから2日後に届きました。

こんな感じ。住所は当然黒塗りしてます。

中は梱包材の概念希薄な感じでこれでいいのか?と思いました。

 

無事に新品(おそらく)のCPUが送られてきました。

一応シリアル番号は白塗り編集して消してますが別に消して隠す必要なかったかも。

 

AMDとのメールやり取りは一日に1通しか返ってこないのでとにかく時間がかかりました。英語で送ればもう少しレスポンスが良くなる可能性もありますが、のんびりした職場なのだろうと思います。

並行輸入品や個人輸入の場合自分でやり取りし、運賃も自己負担になります。航空便の輸送費が高額である事を考えると、2万円程度の差額であれば国内正規品を購入するべきでしょう。

非常に長くなりましたがこの章はここまでです。

 

第五章へ続く(五章編集中にAMDから新たなプレスリリースが出て色々状況が変わり、再編集の為五章公開延期中)

 

チラ裏114:PC故障の詳細と教訓(AMD CPUのRMA) 第三章

表題の通りPC故障について保証手続き等がひと段落したので記事にします。

これから記す一連の記事は
AMD Ryzen 7 9800X3D
ASRock b650e steel legend
この二つの製品を中心とした内容です。

予定では
第一章:今回の記事の執筆動機と全体で何を記すかの説明
第二章:PCの構成と購入の経緯、運用について
第三章:(本記事)不具合の発生当時の対処その詳細
第四章:AMD RMA手続きについて
第五章:世界的に発生中の問題とメーカーの対応
第六章:PCパーツ購入に際しての警告
全六章構成の予定です。
これ以降の章は必要になれば付け足すかもしれません。
複数章に分ける事で、一章当たりの文章量を減らして読みやすくしようと考えています。


内容が細かく断続的でまとまりがない為、不具合の発生の項目は時系列順に、また可能な限り完結に書く様に努力します。
不具合の発生当時に書いた記事1記事2があります。こちらの方が細かいので気になる方は目を通してください。

2025/6/10
朝、外出の為通常通りシャットダウン
昼に帰宅。PCの電源ボタンを押すも起動せず
数回の電源ONOFFを試みる
数回の試行後に起動成功

症状の詳細
電源スイッチを押すと、ケース内LED、ケースFAN、CPUクーラーFAN、GPUのFAN及びLED、すべて稼働。
Q-LEDインジケーターはCPU→DRAM→VGA→と進むがBootで点灯したままになる
画面出力には何も来ずメーカーロゴも出ずBIOSにたどり着く事もできない。
PSUのスイッチをON、OFFした後数回電源投入した所、Q-LEDインジケーターはBootで止まらず進み、無事起動。しかし原因不明

2025/6/11
海外Redditで話題になっているASRockマザーとAMD 9000番のCPUとの相性問題の件を確認
最新Biosにアップデートする事で不具合が解消するというASRockのX(旧ツイッター)での発言も確認し、Biosアップデートを行う
試したBiosは初期の3.15、3.20、3.25、
結局Biosアップデートでは問題は解消しないどころか症状的には悪化

メモリ不具合を疑い別メーカーのメモリを用意
結果、別メモリで起動に成功。この事からメモリ故障とこの時点では信じる事になる。
しかし兄のPC(CPUとマザボが同一構成)にて、故障疑いのメモリをテストすると問題なく起動成功。
メモリは壊れていないが動かない。相性が悪い?混乱が生じる。

Biosを戻したり、CMOSクリアしたり、メモリを1本にしたりスロットを変えたり色々試した。

この日は結局Biosは3.15の初期に戻し、元のメモリのままで起動できる様になり何が何だかわからない結果に。

Memory Context RestoreをOFFにした事が恐らくこの時起動できる様になった理由だと思われる。
しかしこれは応急処置でしかなくその後も起動トラブルは続く。
起動を何度も試すと5回に1回は起動できることからこれで何とか凌ぎつつ、原因を探る日々。

2025/6/18
ついに一切起動できなくなる。
電源ボタンを押すとケースFANが回り、LEDなども点灯するが起動はできない。
Q-LEDはCPUが点灯、DRAMが点滅状態から進まない。
電源長押しで電源を切れる事からCPUはまだ死んで無いと考える
メモリの差し直しを含む各種作業の後、メモリが故障原因と断定しメモリの交換を進める

ここまでが過去記事にて記録した内容です。
記事1記事2の方が手順や症状など詳しく書いてあります。

さて過去の私は6/18時点ではメモリの問題と考えてメモリの保証を用いた交換作業に入ったわけですが、今後どんどん話がおかしくなっていきます。

その後の話
メモリの交換手続きを進めながら他のパーツについてもできる限りの検証を続けていました。
メモリに問題あり。としながらも検証を続けた理由は兄のPCにて私のメモリをテストした時に正常起動できた事が気になっていたからです。

そして疑念の中、兄メモリを借りて再度検証をするとなんと起動できない。
数日前の検証では兄メモリなら起動できたことからメモリの故障を疑いだしたのに、その根本がひっくり返る事態に。

兄のPC上では兄メモリ、私メモリ両方とも正常に動く
私のPC上では兄メモリ、私メモリ両方とも起動失敗

結果メモリは原因ではない。壊れていない事に。

2025/6/20
こうなるともうCPUかマザーボードの二択になり、マザーボードのトラブルを疑う。
はっきりさせる為にはメーカーの検査が一番という事で、販売店のパソコン工房経由でASRockにマザボ修理を依頼。
ASRockのマザーボードには半年のピン折れ曲げ無償修理と2年の本体保証がついているのでこれを使って白黒つけようという訳でした。
パソコン工房にマザボを送る。

2025/6/24
パソコン工房からasrock b650e steel legend wifiをASRockの工場へ修理に送ったと連絡あり

2025/7/19
ASRockでの修理が終わり自宅にマザボが返ってくる。
できれば事前にメールで連絡欲しかった。急に送られてきてびっくり。

さっそく開けてみると特に検査証とか修理完了書とか無し。なにもなし。
ちょっとこれは驚いた。修理を行ったら何を修理したかを簡単にでも書いた紙1枚くらい入ってるものだけど、日本メーカーに慣れ過ぎか。

結果的に何を直したのか不明。そもそも何か壊れていたのかも不明。
外観から見て分かる事は初期BIOSバージョン番号を示すシールが剥がされている事からバージョンが最新に変えられている可能性あり。
だが他は不明。とにかく何かしたのか?しなかったのか?の報告書の類が皆無なのでわかる事は何もない。

動かしてみれば分かるだろ!という事でCPUとメモリを乗せてテスト開始
メモリはアマゾン交換してくれたメモリ
結果、症状改善せず。
Q-LED CPUが点灯、DRAMが点滅状態から進まない。
ASRockの工場から返ってきたマザボが壊れてるパターンは考え辛い、つまりCPUの故障で確定。

故障の発生から対処についてはここまで。
次章ではAMDのRMAについて書きます。
RMAの話をわざわざ一つの章を使って書くのは日本語情報が非常に少なく私自身が困ったので、備考録と後の人々の為になればと思い細かく書く予定です。

第四章へ続く

チラ裏113:PC故障の詳細と教訓(AMD CPUのRMA) 第二章

表題の通りPC故障について保証手続き等がひと段落したので記事にします。

これから記す一連の記事は
AMD Ryzen 7 9800X3D
ASRock b650e steel legend
この二つの製品を中心とした内容です。

予定では
第一章:今回の記事の執筆動機と全体で何を記すかの説明
第二章:(本記事)PCの構成と購入の経緯、運用について
第三章:不具合の発生当時の対処その詳細
第四章:AMD RMA手続きについて
第五章:世界的に発生中の問題とメーカーの対応
第六章:PCパーツ購入に際しての警告
全六章構成の予定です。
これ以降の章は必要になれば付け足すかもしれません。
複数章に分ける事で、一章当たりの文章量を減らして読みやすくしようと考えています。


構成に関しては以前に類似のPC購入時の記事あり

PCの構成について

構成(購入価格と販売元も併記)
CPU:AMD Ryzen 7 9800X3D 86,564¥NewEgg
MB:ASRock B650 Steel Legend WiFi 29,980¥パソコン工房
RAM:Crucial Pro DDR5-6000 32GB Kit (16GBx2) 12,860¥Amazon
GPU:Palit RTX 4080 SUPER GamingPro OC 16GB 158,000¥ドスパラ
PSU:MSI MAG A850GL PCIE5 14,000¥Amazon
SSD1:KIOXIA-EXCERIA PLUS G3 SSD 8,480¥Amazon
SSD2:WD_BLACK SN850X 14,900¥Amazon
CPUクーラー:AK620 7,680¥コジマオンライン
PCケース:CORSAIR 3000D RGB AIRFLOW 10,758¥Amazon
OS:Microsoft Windows 11 HOME 日本語パッケージ版 16,480¥ドスパラ
その他
追加ケースファン:CORSAIR RS120 PWM 120mm 2,749¥アマゾン
Deepcool AM5 Thermal Paste Guard 780¥ノジマオンライン
計363,231円也

だいぶ見辛いと思うが勘弁願いたい。

CPUは流行りの9800X3D
マザボは性能やスペックと価格のバランスが破格のASRock B650 Steel Legend
メモリはCrucialの可もなく不可もないものチョイス
GPUにはRTX4080Superを選び中々強いPC構成となった。

2025年8月現在、購入当時と比べて9800X3Dの価格が下がってきた為その点で損したとも言えるが、全体としては結構安く入手できたパーツが多かったと思う。

PC購入の経緯

PC購入の発端はみんな大好きモンハンワイルズ。
当時のメインPCが第10世代Intel Core i7 10700Kで4世代以上前、更にGPUはGTX1080を使い続けて居た事もありワイルズのプレイがほぼ不可能だと判断しPC新調を決意した。

当初の予算は30万円前後を予定しており、RTX4070TiSuperが予算的に現実的と考え調べていたところ、偶然ドスパラで4080Superが安く売られている事に気づいてしまい、計36万超えと当初予算より足が出た格好に。

ここまでPC性能を盛ったなら4Kで高Hzモニターが欲しい所だが、残念予算切れ。
現状使用しているFHD 144Hzモニターで妥協です。

PCの運用

まずBios関連の設定について
CPUのOC(PBO)などはデフォルト値のまま
基本的にFANコントロールの設定に時間が結構かかりました。空冷CPUクーラーだから温度管理の調整は大事。

次に主なPCの使用用途
ゲーム、主にモンハンワイルズがメインでした。
他はネットサーフィン、YouTube等の動画鑑賞。

これと言って珍しい使い方はなし。ザ・ゲーマーのPC使用方法って感じ。

運用期間は2月末のモンハンワイルズに間に合わせる為、2月中旬に組み上げて運用開始。故障は6月10日であり約4ヶ月程で起動不能に陥る。

構成、購入経緯、運用については以上

第三章に続く

 

チラ裏112:PC故障の詳細と教訓(AMD CPUのRMA) 第一章 

表題の通りPC故障について保証手続き等がひと段落したので記事にします。

これから記す一連の記事は
AMD Ryzen 7 9800X3D
ASRock b650e steel legend
この二つの製品を中心とした内容です。

また第一章とある事からお察しの通り第二章以降も続きます。予定では
第一章:(本記事)今回の記事の執筆動機と全体で何を記すかの説明
第二章:PCの構成と購入の経緯、運用について
第三章:不具合の発生当時の対処その詳細
第四章:AMD RMA手続きについて
第五章:世界的に発生中の問題とメーカーの対応
第六章:PCパーツ購入に際しての警告
これ以降の章は必要になれば付け足すかもしれませんが、現状では全六章構成の予定です。
複数章に分ける事で、一章当たりの文章量を減らして読みやすくしようと考えています。

本件の初期の状況については過去記事のコレコレに記録してあります。この二つの過去記事は、私が経験した不具合の経緯と行った対処法についてリアルタイムに書いたものです。これらの過去記事を書いた時には本当の原因には辿り着いていない為、結論も誤ったものになっています。

今回「PC故障の詳細と教訓」と題した本記事を書くに至った理由は
「従来の対処方では見極め困難な故障」
「これまでの常識の不確実性の再認識」
「メーカーの不誠実な対応」
などを目の当たりにし、技術の発達に伴う安定性向上によってもたらされた近年の自作PC界になんとなく漂っている安心感は、やはり幻想である事を強く印象付けられたからです。

教訓という事で自身を戒める事を主軸とするが、この記事が類似のトラブルに見舞われた人の助けにもなればと思います。

「メーカーの不誠実な対応」とわざわざ表現する程に今回はメーカーへの不信感を強める事態に遭遇した事は、記事として書き残す大きな理由になりました。
通常はユーザーが故障に際して頼る先はメーカーであるが、本件においてはそのメーカーが大手であってもまったく信用ならない事態であった事は重要な点です。

第一章はこの位にしておきます。残りの章はそれぞれなるべく文章の軽量化を心がけますが、情報量的にどうなるかわかりません。

第二章へ続く