はい。先ほどチラ裏109を書いたばかりですが、このチラ裏109で紹介したNewPC君。昨日謎の不調に見舞われ、一晩中原因究明と対応をしておりました。
初期症状は
電源スイッチを押すと、ケース内LED、ケースFAN、CPUクーラーFAN、GPUのFAN及びLED、すべて稼働。
Q-LEDインジケーターはCPU→DRAM→VGA→と進むがBootで点灯したままになる
画面出力には何も来ずメーカーロゴも出ずBIOSにたどり着く事もできない。
PSUのスイッチをON、OFFした後数回電源投入した所、Q-LEDインジケーターはBootで止まらず進み、無事起動。しかし原因不明
PCの構成情報はこちら
事の経緯等を時系列で適当に
6/9夜
ゲームに興じる就寝時にシャットダウン。PCに異常なし
6/10午前7時頃（朝から雨）
ゲームを軽くプレイ。その後外出の為シャットダウン。PCに異常なし
6/10午前11時頃（雨、湿度高し）
出先から帰宅。PCの電源ボタンポチッ。一回では起動せず・・。
マザーボードのQ-LEDインジケーターのBOOTランプが点灯したまま、メーカーロゴも出ずBiosにもたどり着けず。
ただしこの時は電源長押しでPCを落とし、再度電源を入れるを3回ほど繰り返した後PSUのスイッチをOFFにしてからONにし直すなどした所、起動に成功。
起動後は特に何の問題もなく動作。
6/11午前1時頃（依然として湿度高し）
症状について調べるうちにASRockのマザボと9800X3Dとの相性問題が一時期話題になっていたのを思い出す。
詳細を調べてみるとメモリとの相性等の絡む問題らしく、Biosのアップデートで解消する旨ASRock公式の発表を確認。
ここから長い夜が始まる。
公式の発表を観た私はすぐにBiosアップデートを行う事に決めた。一応事前準備として色々Biosの設定をスクショしたり、Bitlocker関連をOFFにするなどした。
USBフラッシュメモリにBiosを入れて用意し、とりあえずInstant FlashでBiosアップデートを実行。
だが、ここで一つ目の問題発生。Bios更新の為に再起動するがここで起動プロセスが詰まってしまう。そもそも起動時に高頻度で起動失敗する状態なのでここで困った。ただ何度かトライしてみると運良く再起動成功。
（今思えばbios flashback使えば再起動問題は回避可能だった）
ここでBiosが初期の3.15から最新の3.25へ変わった。
ASRockの公式発表にある事象に本件が含まれるならこれで何とかなるはずだった。
お察しの通りダメ。というより悪化？した。
Q-LEDインジケーターはBootまで行かず、CPU点灯＆DRAM点滅状態に。
なんども再起動をかけるがダメ。
しかたないので一つBiosバージョンを戻して3.20に変更する事に。元々3.20時点で不具合対応はできているという話だったのでこちらでも問題ないはずだった。
今度はbios flashbackを使用した。電源とマザボとBiosのアップデートファイルを入れたUSBフラッシュメモリだけで更新可能なbios flashbackは非常に便利。
次回マザボを買う時もこれを搭載している物を選ぼうと思う。
Biosバージョン3.20に変えた結果はダメです！動きません！
Q-LEDインジケーターはやはりBootまで行けず、CPU点灯＆DRAM点滅状態。
再起動を何度も試してもダメ。
ｽｲｯﾁｵｰｰｰﾝ！とか、ダメです！動きません！とか言って某吉〇製作所の真似をしていたテンションももはや消え去り、疲れと困惑と追加出費への恐怖が沸き起こる午前6時。
ここでパーツの付け替えによる問題の切り分けを開始。
なんとなくCPUかメモリが死んだ説を感じ色々試す事に。
（そしてこれが沼の始まり）
運の良いことに兄がかなり近い構成のPCを組んでいるのでパーツを借りて試す。
（CPU、MB、は同一。GPUもメーカーは違うも4080Superで同じ、電源はメーカー&ワット数共に異なるが、全体的に結構近い。）
まずはメモリを借りる。Crucial Pro DDR5-6000 32GB Kitからkingston furyの結構お高い 6400MT位のメモリに交換。
結果：起動成功。本当に何事もないかの様にすっと起動した。
この時点でCPU破損ではなさそうでちょっとだけ安堵。ただメモリ不良かぁ交換してもらえるかな？なんて考えてた。
メモリ不良だろうと当たりが付いたものの、一応確認の為に今度は兄のPCに私のメモリをつけてみる事に。
予定ではここで起動失敗！→やっぱりメモリだね！の流れが脳内で出来上がっていた。
だが、結果：起動成功。ヌルっと何の問題もなく起動した。二枚とも差しても無問題。
「え？ん？？どういうことなの。」困惑である。
こうなるとかなり困る。メモリが原因なら兄のPCに差したときに何かしら問題が起こらないとおかしい。しかし問題が起こらなかった。変だ。
兄のマザボのBIOSは初期の3.15なので、私のBiosも戻す事に。
bios flashbackで3.15へ戻す。するとQ-LEDインジケーターはBootまでたどりつけるようになった。
しかしここで初期症状に戻る。当たり前と言えば当たり前である。
う～むわからん。頭をひねりつつもCMOSクリアとかもしてるしBios入れなおしてるし何か変わる可能性を信じて再起動を試行。
起動した。謎だ。でもどうやらASRock B650 Steel Legend WiFiのBiosバージョン3.20や3.25では無理でも、3.15なら動くという場合があるらしい。
理由は不明だ。不調の原因も不明。
とりあえずBios設定を色々弄る。ここでメモリクロックをEXPO適応させて6000MT/sに変えたりしているとなんと、Biosがフリーズした。
この後再起動してBiosでメモリを弄っているとフリーズってパターンを3度経験した。
ほう。メモリクロックやメモリタイミング辺りが何だか怪しそうな雰囲気。
しかし不思議なのはWindows起動まで行けてしまえばとりあえず不具合は出ない所。
特定には至らないがメモリタイミング等に何か鍵がありそうな気がするのでその辺りで弄れそうな項目を考える。
メモリOCオタクではないので正直タイミングを弄ったり電圧を色々する為の知識が不足している。
事態を悪化させない為に詳細設定はひとまず触らず、もっと表面的な部分で変えられそうな所を変えていく。
EXPO適応なしのネイティブ動作→フリーズした。
これは正直意外だった。EXPOとは要は簡単メモリOCなわけだから、OFFにすれば安定性が上がるかと思ったがそうではないらしい。
これは困った。本当にね。
ここで気になる事が一つ。AMDと言えばメモリトレーニングで初回起動が遅いなんて言うのは有名な話。
Bios入れ替えたりメモリ変えたりしたのに、長いメモリトレーニングを経験してない。
もちろんQ-LEDインジケーターのCPU点灯＆DRAM点滅がトレーニング中のサインだった可能性もあるが、その場合kingston furyのメモリを差した時の挙動や兄のPCに私のメモリを差した時の挙動と辻褄が合わない。
2パターンとも待ち時間は殆ど無く、サクッと起動した。
私はひとまずこの不可解を解明するべくAMDのメモリトレーニングについて調べてみる事に。
自作PCの情報源と言えば大抵は価格コムの口コミ等。毎度思うがあそこの常連の人はなんであんなに色々な構成のPCを組んだ経験があるのだろうか。メモリタイミングとか詰めまくってたりするしプロオーバークロッカーとかPC組み立て業者かな？
とにもかくにも、ちょっと気になる情報を発見。曰くBiosの設定次第で初回起動時を除いてメモリトレーニングを回避できる機能があるとかないとか。
むむ！これだ！なんとなく直感。
Memory Context Restoreの項目が有効（Enable）になっていると初回起動時以外はメモリトレーニングを回避するらしい。
イメージ的には初回でテストしてその結果を保存。以降は起動時にテストはせず、初回に取ったデータを元に動かすみたいな感じ。（多分）
その他、気温湿気等でメモリの状態は変わる為、毎回テストした方が良い場合もあるなんて話も。
じゃあMemory Context Restoreを無効にするぜ！って事で無効に変更！
そもそも悪影響があるとしても起動が遅くなるかも？位の事なので起動が安定しない現状より100000倍マシ。
そして結果は。
起動しました。特に問題ありません。
う～ん
確かに何か直感は感じたし、結果的にうまくいった？ものの何だか腑に落ちない。
不具合が起きてからまだ日が浅いので今後も様子を見ていこうと思う。
一応現状の考察は、気温と湿度が変わった事によるメモリの状態が変化し、メモリトレーニングを毎度行う事で適応した？
昨日と今日は特に湿度の変動が大きく、馬鹿みたいにジメジメしているのでこの可能性は否定できない。
あとは唐突にメモリが損傷？した、あるいは不機嫌？になり適切なタイミングなどが変わった？
でもそんなにデリケートなんかいな。PCは5台目だがAMDは初めてなのでそんなもんなのかな～なんて。インテルｩｳｳｳ最高！
これで解決！なんてするつもりはなく、Memtest86とか試してみようと思う。
何か追加の情報あればまた記事書こうかな。
そんなわけでこれにて終了
終わり
追記
Memtest86の結果はエラー無。
また、再起動を5回ほど行ったところ起動不良は1回でかなり改善している。
まじでわからん
