疑惑のリプレイ考察

最初に注意書き

・私はMod製作の経験はなく、あくまでも今の私が考えうる範囲でModについて考えている
・チートかどうか断定しないで話を進める。
・「チートである」、または「チートではない」という両方の視点で考える
・相手側のリプレイの入手は難しい為、片側の視点のみから得られる情報で考える
・あくまでもこの考察は私の趣味であり、必ずしも真実ではない

ではまずどんな出来事について語るのかざっくりと。
・ゲーム:WoT
・マップ:ゴーストタウン
・疑惑の内容:怪しい決め撃ち、禁止Mod?

【チートである可能性】
最初は件の怪しい決め撃ちはチートを使ったものであるという視点での考察

ではチートである場合、どんなチートを使ったのか考える必要がある。

既存のチートで今回のケースを実現できそうなのは悪名高きウォーパックに入っていたレーザーポインタMod
各車両の主砲延長線上にレーザーを表示させ、射線やレーザーの出る位置から敵の位置も分かるという禁止Mod
これを使えばまだ発見されていないB-C12tの位置を正確に知ることが可能

しかしこの説には無理がある。もしこの様なModを使用しているなら、そもそも初動でS1がばれたり被弾したりするのはおかしい。
仮に最初から敵の全部の動きが分かるなら、当然LTの接近も知っていたのだからもっと安全な位置に逃げているはず。

レーザーポインター以外のModの可能性を考える
今回の状況に無理なく当てはまるModを考えてみるとすれば、「敵がどこからこちらをスポットしたのかが分かるMod」が思いつく。いわば「視線検知Mod」とでも言えるだろうか。
実際にこんなModがあるのか?また技術的に実現可能なのかは分からない。
ただ1つ言える事は仮に「視線検知Mod」が存在するならそれらしい説明ができる。

敵のS1が終盤つめて来る際、一両の敵S1は味方Rhmと茂みの中でお見合いして死んでいる。
仮に敵の位置が分かるModを使っている場合、これは起こりえない。
しかし、使っていたのが「視線検知Mod」なら話は別

決め撃ちで倒されたB-C12tとそうならなかったRhmの違いを考える
『B-C12t』
・発見状態:未発見(一度もスポットされず)
・発砲:なし

『Rhm』
・発見状態:未発見(倒される直前に敵S1と50mでお互いにスポット)
・発砲:死ぬ寸前の1発のみ

基本的には一緒。1つ違う点は敵をスポットしたかどうかの違い
B-C12tは複数の車両を複数回スポットしているのに対し、Rhmは死ぬ寸前にS1をスポットしたのみ
もし仮に「視線検知Mod」があり、それを相手のS1が使っていたならこの差を説明できる。

B-C12tはドイツブルドック、S1、IS-M、T-44をスポットしている。この情報から「視線検知Mod」を使って位置を割り出した。
逆にRhmは死ぬ寸前まで誰のこともスポットしていない為、「視線検知Mod」では場所が分からなかった=お見合いしてS1もRhmも死んだ。

S1からB-C12tへの決め撃ちは最初のAPCRの後HEに切り替わるが、そのタイミングに変な間がある様にも思える。更に初めほうのAPCRは当てているのにその後の2、3発のHEを外し、B-C12tがT-44をスポットした後HEが2発連続で命中している。

この「変な間」や外したHEのタイミングは恐らく「視線検知Mod」の効果が切れていた時間と考える事も可能。
「視線検知Mod」の発動の条件は「敵が味方をスポットすること」と考える。
つまり、初めのAPCRはB-C12tがS1をスポットした際に発動した「視線検知Mod」の効果で撃てた。しかし、スポットから時間が経って位置が分からなくなった。その後T-44が顔をだしB-C12tにスポットされた事で再度「視線検知Mod」が発動し、位置を特定できたのでHEをぶち込んで殺した。

これならS1が初動のLTの動きを予想できなかったことや、終盤Rhmを決め撃ちで倒せないばかりか、お見合いして損害が出ている理由も分かる。

しかしながらこの説はそもそも「視線検知Mod」なるものが存在する事が必須条件。
また自分以外の味方がスポットされた時にも発動する事が必要で、それが技術的に可能であるかが証明できない。あくまでも「そういう考えもある」程度の話にしかならない
とりあえず次の「チートではない説」を考える

【チートではない可能性】
あの決め撃ちはチートではなく単なる勘である可能性

そもそも敵にS1は2両いる。そこで便宜的にB-C12tをキルしたS1を「S1_A」とし、もう1両を「S1_B」とする。

B-C12tがスポットしたS1は「S1_B」である。B-C12tをキルした「S1_A」は初動ではA0にいて、ブルドックにスポットされた後、行方をくらましている。

B-C12tを撃ったS1がどちらのS1かは分からない。もし分かるMod等があるなら教えて欲しい。(それって結構グレーゾーンなModな気がするが)
とりあえずどっちか分からないS1を「S1_?」とする。(かっこよくXとかにした方が良いかな?)

B-C12tは「S1_B」をスポットした約22秒後に「S1_?」に決め撃ちをされた。
B-C12tを倒したのは「S1_A」だった
「S1_?」が使用した弾種はAPCRとHEの二種
「S1_?」の決め撃ち回数はおよそ8回、内訳は最初から順にAPCRを3発、HEを5発
「S1_?」の射撃間隔はおおよそ9秒前後でS1の装填時間から考えると妥当
APCR3発撃った後HEが飛んでくるまでの謎の間(17秒ほど)は単純に弾種の入れ替えによるものと考えられる
射撃間隔の詳細(時間はゲーム内残り時間)厳密では無い為最大1秒程度の誤差アリ
12:08 CR
12:00 CR(命中:履帯&ダメージ) 
11:50 CR(命中:履帯跳弾)
B-C12t移動
11:33 HE
11:24 HE
11:14 HE
T-44スポット
11:05 HE(命中:履帯&ダメージ)
10:56 HE(命中:ダメージ、「S1_A」がB-C12t撃破)

更に詳しく分けると
初弾~5発は最初B-C12tが居た茂み周辺に向かって撃っている
6発目はB-C12tの最初の位置と最後の位置の中間の茂みに撃っている
7発目8発目はB-C12tがT-44をスポットした後の射撃

初めは怪しさ満点だった今回の決め撃ちだが、こうして詳細を書いてみると単純に「S1_A」が装填した端から茂みに決め撃ちしまくっただけの様にも十分見える。

実際大体3つ程の茂みに対して計8発も撃てば当たるのも無理は無いとも言える

ただ気になることがある。
T-44をスポットした後に飛んできた2発のHEで死んだ事から私はB-C12tをキルしたS1はT-44と小隊なんだろうと考えた。
決め撃ちが当たらなくなったから小隊仲間のT-44に六感偵察してもらって逆探知したという説
しかしよくよくリプレイを見るとB-C12tを倒したS1「S1_A」はT-44と小隊を組んでいない。組んでいるのは「S1_B」の方だった。

疑問はほかにもある
まずB-C12tをキルした「S1_A」はB-C12tにスポットされたS1ではない。(スポットされたのは「S1_B」)
だとするとB-C12tにスポットされた「S1_B」か、同じくスポットされた市街地にいるIS-Mがマップをピコピコして知らせた事になる。

しかしそれだと茂みの位置の特定のタイミングがおかしい様に思う。もし「S1_B」がマップにピンをうって味方に知らせたなら、決め撃ちが始まるまでの約30秒程の間が結構謎。
(B-C12tが「S1_B」をスポットしたのが12:43、「S1_B」を見失ったのが12:30、最初の決め撃ちは12:08)

そこで私が思いついたのが「前半の決め撃ちと後半の決め撃ちは別のS1説」
最終的にB-C12tをキルしたのは「S1_A」であるが、前半の決め撃ちは「S1_B」なんじゃないか?という説。
上にも書いた通り、マップをピコピコされただけで第三者が正確な決め撃ちが出来るか?と言われると正直疑問が残るし、「S1_B」がスポットされてから決め撃ちが始まるまでの間が気になる。
この疑問点を解消する仮説は以下の通り
12:43 B-C12tが「S1_B」をスポット
12:30 「S1_B」がスポットを切って移動開始
12:08 「S1_B」が射撃位置(恐らくA4の丘上?)について決め撃ち開始
この時「S1_A」も「S1_B」のそばにいた。
11:33 「S1_B」の決め撃ちを見て「S1_A」も射撃開始

つまり
12:08 CR
12:00 CR(命中:履帯&ダメージ) 
11:50 CR(命中:履帯跳弾)
ここまで「S1_B」
ここで射撃しているS1が「S1_B」から「S1_A」変わった
ここから「S1_A」
11:33 HE
11:24 HE
11:14 HE
11:05 HE(命中:履帯&ダメージ)
10:56 HE(命中:ダメージ、「S1_A」がB-C12t撃破)

仮に交代していた場合、その交代した理由が不明な点と一度も同時に2発着弾していない点は不可解であるといえる。しかしスポットされた「S1_B」本人なら決め撃ちの精度がある程度高くても一応の納得が出来るし、それを見てから決め撃ちしたなら「S1_A」の射撃が当たっても不思議はない。

またこれの根拠になりそうなものもある。
それは1発目~3発目のAPCRの着弾位置がかなり近いのに対し、4発目のHEからは着弾点が大分ずれている。他者の射撃を真似して撃ったならこのくらいずれる可能性もある程度は考えられる。
また、決め撃ちをするのに3発APCRで撃った後にHEに切り替えるだろうか?私なら決め撃ちの初弾は装填してあったAPCRでやるとしても、次弾からはHEでやると思う。

しかしこれには疑問が多い。
既に書いた通り「S1_B」から「S1_A」に交代する意味が不明だし、二両が同一のものを撃つ時にこんなにキレイに交代するだろうか。恐らく大抵はどこかのタイミングで殆ど同時に2発飛んで来るだろう。
またAPCRとHEの着弾点のズレは単にAPCRとHEの弾道特性の違いによる差異、それと決め撃ちの位置を少しずらしただけに過ぎず、別の車両が撃ったとするには弱い
APCRからHEへ弾種が切り替わった時の所要時間は17秒ほどであり、単純に9割程装填の終ったAPCRをHEに切り替え(8秒ちょい+再装填9秒くらい=17秒くらい)という方が自然
APCRとHEの切り替えのタイミングも単に不意に思い立って切り替えただけとも言える

2両のS1が射撃できた機会は多くなかった試合と思われるため、リザルトで発砲回数を確認できればある程度疑問が晴れる可能性があるが、残念ながらWoTReplaysのリザルト画面がバグなのか全て0になっていて役に立たない。

長くなったのでこの辺でまとめる

【チートの可能性】【チートではない可能性】の両方で考えてみた結果、「S1_A」が味方の被発見状況から考えてB-C12tの位置を割り出し、決め撃ちで倒した。と言うのが一番無難に思う。

また、T-44が顔を出したことは余り決め撃ちには関わって居ない事がわかった。「S1_A」とT-44は小隊仲間ではないし、時間の記録からも分かる様に装填完了→発射までのスパンに変化が無い。
11:33 HE
11:24 HE(前弾からおよそ9秒後)
11:14 HE(およそ10秒後)
B-C12tがT-44をスポット
11:05 HE(およそ9秒後)(命中:履帯&ダメージ)
10:56 HE(およそ9秒後)(命中:ダメージ、「S1_A」がB-C12t撃破)
T-44の六感報告によって逆探知して命中させたなら、射撃サイクルに多少の乱れが出る方がより自然と言える。

2発目から直撃している点は多少不自然とも言える。だが、チートを使っているなら初弾から当たるはずで次弾から当たるのはかえって変である。

6発目のHEはかなりの至近弾であるが当たっていない。7発目8発目はHEが直撃しているが、これは6発目とは違う位置に撃っている。そしてその前後、T-44が見えた事でB-C12tは移動している。
つまり
・「S1_A」は単純に茂みを北から順番に撃っていた。
・2発目が直撃、3発目も直撃した(決め撃ちした弾が消えた)ことから
LTの存在を確信
・HEに切り替えて更にしらみつぶしに決め撃ち
・2、3発目は当たったものの6発目までは空振り
・次の茂みに7発目のHEを撃ったところ、T-44から距離を置こうと動いたB-C12tにたまたま命中
・決め撃ちの弾が消えたのを見て更に8発目のHEを撃ちB-C12tを撃破

思うにT-44が見えた後に動かなければ、決め撃ちは当たらなかったものと考えられる。


・1発目
・2、3発目
・4、5発目
・6発目
・7、8発目

決め撃ちはそれぞれ上記の様に、茂みに対して北から南にかけて順番に打ち込まれており、最後の7、8発目の弾はB-C12tが動いたことで、言わば当たりに行ってしまったと思われる。

 

よって結論は

「S1_A」が味方の被発見情報から予測し、可能性のある茂みに対してしらみつぶしに決め撃ちをした結果、T-44を避けようとB-C12tが動いた事で偶然命中した。

こんな感じ。

もちろんこれは絶対じゃない。真実を知るにはWGに調査してもらうしかないが、WGは結果を教えてくれない。

単なる好奇心から考察しただけのものであるから、この考察には一切の保証も責任もない事を明記しておく。

 

投稿者:

しがない戦車兵

しがない戦車兵

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